オバサン考

約1年前にリフォームした我が家のお風呂。スイッチ一つで自動でお湯を張り、『お風呂が沸きました』って声で知らせてくれるんです。若々しい女性の声で。
 
その声を、母は『お風呂のオバサン』と呼ぶんです。若々しい、張りのあるあの声を。
 
いやね、実際、ベテランの声優さんの声なら確かにオバサンだろうさ。でも若手かベテランか知る由もないじゃないか。むしろ人件費を抑えるためにペーペーの若手に頼むんじゃないか?
それに、どっちにしてもあの声は『若い女性の声』として認識されるべき声だよ。『子供の声』ならキンキン声だし、『オバサンの声』なら丸みがあってゆったりしゃべるさ。
揺るぎない信仰があったので反論。
 
僕「いや、あれは若い姉ちゃんの声だ!」
母「若くして結婚した人かもしれないじゃない。」
僕「若くして結婚って?」
母「私は22歳で結婚して、すぐにオバサンって呼ばれたがね。」
僕「結婚したらオバサンってこと?」
母「そう。最初はショックだったけど、そのうち慣れたわ。」
僕(……それって、ひがみでは……)
 
 
その場にいた弟に聞いてみた。彼は12歳でオジサンになったのだが…
 
「最初はイヤだったけど、姪っ子の可愛げが増したらどう呼ばれても良くなった」そうです。
愛だねぇ。
 
僕は昔から老け顔なので言われなれてます。
1歳年下の女性に「あきかずくんってお父さんみたい」と言われたときは軽くヘコみましたがね。