一念岩をも通す
洞窟ホテルと言うものをご存知だろうか?
世界的に有名なのはトルコのカッパドキア。
カッパドキア周辺は写真の通り奇岩の立ち並ぶ特異な地形。
これは柔らかい地層と硬い地層の織り成すもので、ローマ帝国の弾圧から逃れたキリスト教徒が岩をくりぬいて住居や教会を建設したのが残っています。
(参照)
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cards088.html
また、洞窟を利用したホテルも多数存在し、現在も利用することができます。
こんな感じ。
洞窟なので夏は涼しく、冬は暖かい……はず。(夜の冷え込みは厳しいらしい?)
さて、日本でもわざわざ巨岩に穴を開けて、洞窟レストランを開業してしまった人がいます。
その岩の大きさもハンパではなく、まさに岩山。
店の初期のころは、ご主人自らつるはしで掘った洞窟で、大きさもテーブルが2つ入るかどうかという広さ。高さもどうにか2メートルぐらいあるような状態でした。
足元もゴツゴツで、とても快適とはいえないような状態。
当然、客の入りも悪かったんですが、ご主人のすごいところは諦めないこと。
年々洞窟内部の拡張を進め、ついには岩山を貫通するまでになりました。
洞窟の奥行きは40メートルほど。
貫通した先には湖があり、その優雅かつワイルドな景観から客足は増加。
ついには改修費用を提供してくれるスポンサーまでつき、大改修に入ります。
改修(掘削)を終えた店は……内部の広さは最大で幅50メートル、奥行き40メートル、天井高も平均で7メートル、最大で12メートルと、巨大な空間ができました。
床、天井、岩盤そのものを残した支柱まで丁寧に磨き上げられ、薄く赤みを帯びた岩肌には、湖側の開口部から差し込む光が反射して鈍く輝いています。
先日偶然見つけて、俄然興味が沸いたので、ちょっと行って来ます。
っていう夢を見ました。